【ワーキングウーマンウォッチ】今、「有職F2シングル」がアツい?(2019年2月号)
女性トレンドニュース
2019 Vol.21

毎年上昇し続ける女性の就業率。働く女性のニーズ、インサイトを隔月で取り上げます。
今、「有職F2シングル」がアツい?
2017年12月にKADOKAWAが出版した『おひとりさま専用Walker』が重版出来、大手旅行会社阪急交通社ではおひとりさま限定/優遇のツアーを取り扱うなど、近年「おひとりさま(=シングル)」の注目度が高まっている。その中でも、我々が注目したのは「有職F2シングル」だ。
明治安田生活福祉研究所の調査によると「あえて結婚しない」という女性は30代後半で4割程度、その後は年代を追うごとに増加している(図1)。
明治安田生活福祉研究所の調査によると「あえて結婚しない」という女性は30代後半で4割程度、その後は年代を追うごとに増加している(図1)。
また、総務省の『就業構造基本調査』によると、年収400万以上の女性未婚率は軒並み3割前後で推移している(図2)。これらのデータをかけ合わせると、「あえて結婚せずキャリアを重ねていく女性」が今後増えていくであろうことがうかがえる。
人の生き方が多様化していく現代では、ターゲット選定において、ライフステージとインサイトのかけ合わせがより必要となっていくだろう。
人の生き方が多様化していく現代では、ターゲット選定において、ライフステージとインサイトのかけ合わせがより必要となっていくだろう。
キーワードは「未充足感」アラフォーシングルウーマンの捉え方
では「有職F2シングル」の中でも、どういったターゲット設定をすべきか。2018年10月に立ち上がった『オトナノ』という、有職F2シングル向けの弊社媒体を事例としよう。当サイトローンチにあたって、定量・定性調査を行い、そこから見えてきたのは「未充足感」というキーワード。
これは「パートナー」「ライフイベント」「他者からの承認」の不足を起因としたもので、その他にも「健康」「お金」「老後」といったこれから先への不安を抱えている。これらの不足・不安を要素分解して、ペルソナを設計すると
これは「パートナー」「ライフイベント」「他者からの承認」の不足を起因としたもので、その他にも「健康」「お金」「老後」といったこれから先への不安を抱えている。これらの不足・不安を要素分解して、ペルソナを設計すると
1.仕事にやりがいを見出し、承認欲求は満たされているものの、恋愛に割く時間とパワーが足りずどこか満たされない(生活満足度7)
2.年齢を重ねるに連れてワークライフバランスを意識しつつも、実態は長時間労働が続き、ぼんやりと不安を抱えつつも何もできていない(生活満足度6)
3.恋も仕事も肉食系で生活満足度も上々、あとは結婚だけ(生活満足度8)
といった具体的な像が見えてくる。年齢・性別だけではないターゲット設計の参考となれば幸いである。
実施時期:2018年4月 方式:Webアンケート 20歳~49歳有職未婚女性 有効回答件数2,016件(定量調査)
実施時期:2018年5月~6月 方式:デプスインタビュー 20歳~49歳有職未婚女性25名(定性調査)より
ペルソナを設計
女性インサイト総研
マイナビウーマンの女性インサイト研究チーム。15年間のメディア運営で蓄積した豊富な定量・定性データにより、ユーザー動向を把握していることが強み。
株式会社マイナビ ウーマン事業部東京都千代田区一ツ橋1-1-1
本件に関するお問い合わせ
woman@mynavi.jp
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