【ペルソナレポート】プラチナエイジウォッチ:セカンドライフを存分に楽しむ「わがままマダム」(2019年11月号)
女性トレンドニュース
2019 Vol.30

60歳以上の活動的なプラチナエイジのリアルな話題、ニーズ、インサイトを取り上げます。
セカンドライフを存分に楽しむ「わがままマダム」
三菱総研が運営するシニアのリサーチコミュニティでの70代女性の発言を分析し、
70代女性の生活意識・消費行動を特徴づける4つのペルソナ
「自由な奥さん」「あるあるグランマ」「のんびりばあば」「わがままマダム」を設定した。
本コラムで、これまで「自由な奥さん」(5月号)、「あるあるグランマ」(7月号)、「のんびりばあば」(9月号)のペルソナを紹介した。
今回は最後の「わがままマダム」のペルソナを紹介する。
田村節子さん(仮名)は、5年前に夫と死別した滋賀県に住む、71歳の1人暮らし女性だ。
夫が亡くなったとき、喪失感に襲われ、しばらくは気力がなくなり、暗い時間を過ごしたという。
しかし、このままだと天国の夫も悲しむ、誰でも明日何が起こるかは分からないので、
自分だけのセカンドライフを楽しもうと思い、毎日を楽しむ「わがままマダム」になった。
節子さんは、社交ダンス、プール、フォークダンス、ストレッチなどいろいろなサークルに入っており、1週間があっという間に過ぎる。
孤独にならないように、サークルに加入して、体を動かしいろいろな人とのおしゃべりを楽しんでいる。
節子さんには、子どもと孫がいるが、あまり接触はない。
時々Skypeでコミュニケーションをとる程度。
Webカメラの映像を見ながらの会話なので、嫁の孫に対するしつけ方法に腹を立てることもなく気楽に接することができてとても気に入っている。
たまに子どもと孫が会いに来ても世話で疲れる。
おばあちゃんなら、誰でも孫が好きとは限らないようだ。
節子さんは、健康で世話をする人もなく、とても解放された気分で1人暮らしを楽しんでいる。
しかし、不安は消えない。
急に病気になって、そのまま寝たきりになり、孤独死を迎える事態を心配している。
介護を受けることになったときのために、子どもにどうしてほしいか要望は伝えているという。
節子さんは旅行が大好きだ。
今まで海外旅行は30回、国内旅行は数え切れないほど行ってきた。
足腰が元気なうちにと、今は、年に数回国内旅行に行っている。
旅行プランはインターネットを活用して立案する。
旅行会社から送られてくるさまざまなツアー案内を見て、行ってみたいところを見つける。
インターネットでその地域の情報を調べ、クチコミサイトで良い旅館を探す。
わがままマダムにとって、旅行は世間とのつながりの一つで、旅行を通して生きがいを感じているようだ。
旅行そのものではなく、楽しい交流に高い価値を見いだしている。
1人暮らしの女性はますます増加する。
なかでも、今を存分に楽しむ「わがままマダム」は有望なターゲットだろう。
70代女性の生活意識・消費行動を特徴づける4つのペルソナ
「自由な奥さん」「あるあるグランマ」「のんびりばあば」「わがままマダム」を設定した。
本コラムで、これまで「自由な奥さん」(5月号)、「あるあるグランマ」(7月号)、「のんびりばあば」(9月号)のペルソナを紹介した。
今回は最後の「わがままマダム」のペルソナを紹介する。
田村節子さん(仮名)は、5年前に夫と死別した滋賀県に住む、71歳の1人暮らし女性だ。
夫が亡くなったとき、喪失感に襲われ、しばらくは気力がなくなり、暗い時間を過ごしたという。
しかし、このままだと天国の夫も悲しむ、誰でも明日何が起こるかは分からないので、
自分だけのセカンドライフを楽しもうと思い、毎日を楽しむ「わがままマダム」になった。
節子さんは、社交ダンス、プール、フォークダンス、ストレッチなどいろいろなサークルに入っており、1週間があっという間に過ぎる。
孤独にならないように、サークルに加入して、体を動かしいろいろな人とのおしゃべりを楽しんでいる。
節子さんには、子どもと孫がいるが、あまり接触はない。
時々Skypeでコミュニケーションをとる程度。
Webカメラの映像を見ながらの会話なので、嫁の孫に対するしつけ方法に腹を立てることもなく気楽に接することができてとても気に入っている。
たまに子どもと孫が会いに来ても世話で疲れる。
おばあちゃんなら、誰でも孫が好きとは限らないようだ。
節子さんは、健康で世話をする人もなく、とても解放された気分で1人暮らしを楽しんでいる。
しかし、不安は消えない。
急に病気になって、そのまま寝たきりになり、孤独死を迎える事態を心配している。
介護を受けることになったときのために、子どもにどうしてほしいか要望は伝えているという。
節子さんは旅行が大好きだ。
今まで海外旅行は30回、国内旅行は数え切れないほど行ってきた。
足腰が元気なうちにと、今は、年に数回国内旅行に行っている。
旅行プランはインターネットを活用して立案する。
旅行会社から送られてくるさまざまなツアー案内を見て、行ってみたいところを見つける。
インターネットでその地域の情報を調べ、クチコミサイトで良い旅館を探す。
わがままマダムにとって、旅行は世間とのつながりの一つで、旅行を通して生きがいを感じているようだ。
旅行そのものではなく、楽しい交流に高い価値を見いだしている。
1人暮らしの女性はますます増加する。
なかでも、今を存分に楽しむ「わがままマダム」は有望なターゲットだろう。
既婚ー独身」と「家族との親しさ」で70代女性の4ペルソナを設定
注:%はコミュニティ参加者での割合。
この4ペルソナに含まれない参加者もおり合計して100%にならない。
出所:三菱総合研究所「生活者市場予測システム」
<グラフ>ボランティア活動グループへの参加(離死別シニア女性)
株式会社三菱総合研究所
三菱総合研究所は1970年創立の総 合シンクタンク。「生活者市場予測 システム」は、三菱総研の提供する 生活者情報サービス。一般生活者 3万人、シニア1.5万人を対象とし た国内最大級の2000問アンケー ト調査を毎年実施するとともに、 国内唯一のシニア、女性のMROC (Marketing Research Online Communities)を運営し、生活者 の変化の先読み情報を発信。