【次世代ティーンズウォッチ】「盛る」の変化に応えるカラーコンタクトレンズ(2019年5月号)
女性トレンドニュース
2019 Vol.24

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2022年からは18歳で成人、消費リーダー予備軍となるティーンズのリアルをウォッチしていきます。
「盛る」の変化に応えるカラーコンタクトレンズ
2000年代、ギャル文化の脇役として広まったカラーコンタクトレンズ (以 下、カラコン) 。約20年経った今、カラコンのイメージは様変わりしている。 最新の調査で最も人気があるデザイ ンは、濃茶で外径にぼかした輪郭を施した「ナチュラル系フチなしレンズ」だ。 10~20代のカラコン使用者のうち、2 割以上が直近3か月以内に「ナチュラル 系フチなしレンズ」を使用しており、装着前後の印象変化が比較的少ないのが人気の要因。派手すぎない自然なデザインで、学校やオフィススタイルにもマッチする(図1)。
カラコン通販サイト『Mew contact』 で最も人気のある「LuMia」シリーズは、 “私らしく、輝く”がキャッチコピーの商品。淡い色味や細かなドットで“裸眼風”を作り出すことができ、カラコンを装着していながらも、 “自分らしさ”を損ねない点が受け入れられている。
しかし、それではそもそも装着する意味がないように感じるのではないだ ろうか。 2000年代は、「盛る」という言葉が流行ったように、ギャルは黒目を実際 よりも「大きく見せる」ためにカラコンを装着していた。デザインも、より色濃く、外径に太い輪郭が施されたものが主流であり、装着することで別人になれるほどにかわいく変身することができた。ただし、それは“ごく一部”の人が好むオシャレアイテムに過ぎなかった。 それが今、カラコンの使用経験率は 10~20代の約4割(フリュー調べ)と、 “一般的”に女性が使う身だしなみアイ テムとしても浸透・定着し始めており、 特に「ナチュラル系フチなしレンズ」を 選ぶカラコン利用者にとっては、「別人 級のかわいさ」よりも、「魅力を高める」 ことや「装着前後に違和感がなく日常に溶け込むこと」が重要なのだ。
しかし、それではそもそも装着する意味がないように感じるのではないだ ろうか。 2000年代は、「盛る」という言葉が流行ったように、ギャルは黒目を実際 よりも「大きく見せる」ためにカラコンを装着していた。デザインも、より色濃く、外径に太い輪郭が施されたものが主流であり、装着することで別人になれるほどにかわいく変身することができた。ただし、それは“ごく一部”の人が好むオシャレアイテムに過ぎなかった。 それが今、カラコンの使用経験率は 10~20代の約4割(フリュー調べ)と、 “一般的”に女性が使う身だしなみアイ テムとしても浸透・定着し始めており、 特に「ナチュラル系フチなしレンズ」を 選ぶカラコン利用者にとっては、「別人 級のかわいさ」よりも、「魅力を高める」 ことや「装着前後に違和感がなく日常に溶け込むこと」が重要なのだ。
「盛る」は言葉の意味自体も変化している。 かつては「大きく見せる」「ボリュームアップする」という意味であったが、 今では「魅力的な状態になる」のような、より広義なニュアンスで用いられる。カラコンも、言葉や文化と同じよ うに変化しているのである。
大木絵里子
プリントシール機シェアNo.1のフ リュー株式会社で『ガールズ総合研究所』に所属。定性・定量調査等から 日々ガールズの感情や行動を分析 し、社内外に情報発信を行う。
フリュー株式会社 東京都渋谷区鶯谷町2-3 COMSビル2F http://www.furyu.jp/
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