【ペルソナレポート】ワーキングウーマンウォッチ:キーワードは「沼」!? 浪費する女性たちの実態 (2019年6月号)
女性トレンドニュース
2019 Vol.25

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毎年上昇し続ける女性の就業率。働く女性のニーズ、インサイトを隔月で取り上げます。
キーワードは「沼」!? 浪費する女性たちの実態
今、趣味に「浪費」する女性が増えている。
小学館から2017年8月に刊行された『浪費図鑑』という書籍では、「アイドル」「俳優」「コスメ」など、様々なものにはまる女性たちの実態を、匿名エッセイによって明らかにしている。タイトルに用いた「沼」というのは、各々の趣味に対する形容表現。
また、その趣味にどっぷり浸かっていくことを「沼にはまる」と形容する。
いわゆる「オタク(アニメやゲームなど、狭義の意味合い)」の市場規模は2017度時点で2680億円、アイドル単体の市場規模は2150億円(※1)で、合計して4830億円。
これは、働く女性が普段行っている「エステティックサロン(3579億円)(※2)」や「フィットネスクラブ(4610億円)(※3)」といった市場規模よりも大きい。
マイナビが運営するWEBメディア『オトナノ』が実施したアンケートでも、彼女たちの多種多様な趣味が明らかになった。
一般的な「映画鑑賞・ドラマ鑑賞」「旅行」だけでなく、回答者の10%以上が「化粧品」や「観劇」といったものに興味を示していることがわかる(図1)。
また、「【最もはまっている趣味】について、内容を具体的に教えてください」という問いについては、「モータースポーツ。サーキットに行き、練習やレースで楽しんでいる」
「DIYで、家を改造して住みやすくかわいい家にする」など、熱量の感じられる回答が並んだ。
そして、「【最もはまっている趣味】について、【1年間】でどのぐらいお金をかけていますか?」という問に対しては、
年間10万円以上かけるユーザーは約32%、30万円以上に絞っても約9%と、ほぼ10人に1人が30万円以上を趣味にお金をかけているようだ(図2)。
冒頭では「浪費」という表現をしたが、彼女たちにとっては「お布施」(自分が楽しむための必要経費)という感覚かもしれない。
女性の就業率・生涯未婚率の上昇・可処分所得の増加に伴い、自由に使える時間とお金を持つ女性たちによる、こういった趣味への「お布施」が増えているようだ。
オタクというとどうしてもアニメやゲームをイメージしがちだが、熱量を持って自身の趣味を謳歌する「沼にはまる女性」というのは、さまざまなカテゴリに隠れているかもしれない。
※1矢野経済研究所『「オタク」の主要分野のうち、アニメ市場とアイドル市場は今後も拡大傾向』より引用
※2矢野経済研究所『エステティックサロン市場に関する調査』より引用
※3(公財)日本生産性本部余暇創研『レジャー白書2018』より引用
小学館から2017年8月に刊行された『浪費図鑑』という書籍では、「アイドル」「俳優」「コスメ」など、様々なものにはまる女性たちの実態を、匿名エッセイによって明らかにしている。タイトルに用いた「沼」というのは、各々の趣味に対する形容表現。
また、その趣味にどっぷり浸かっていくことを「沼にはまる」と形容する。
いわゆる「オタク(アニメやゲームなど、狭義の意味合い)」の市場規模は2017度時点で2680億円、アイドル単体の市場規模は2150億円(※1)で、合計して4830億円。
これは、働く女性が普段行っている「エステティックサロン(3579億円)(※2)」や「フィットネスクラブ(4610億円)(※3)」といった市場規模よりも大きい。
マイナビが運営するWEBメディア『オトナノ』が実施したアンケートでも、彼女たちの多種多様な趣味が明らかになった。
一般的な「映画鑑賞・ドラマ鑑賞」「旅行」だけでなく、回答者の10%以上が「化粧品」や「観劇」といったものに興味を示していることがわかる(図1)。
また、「【最もはまっている趣味】について、内容を具体的に教えてください」という問いについては、「モータースポーツ。サーキットに行き、練習やレースで楽しんでいる」
「DIYで、家を改造して住みやすくかわいい家にする」など、熱量の感じられる回答が並んだ。
そして、「【最もはまっている趣味】について、【1年間】でどのぐらいお金をかけていますか?」という問に対しては、
年間10万円以上かけるユーザーは約32%、30万円以上に絞っても約9%と、ほぼ10人に1人が30万円以上を趣味にお金をかけているようだ(図2)。
冒頭では「浪費」という表現をしたが、彼女たちにとっては「お布施」(自分が楽しむための必要経費)という感覚かもしれない。
女性の就業率・生涯未婚率の上昇・可処分所得の増加に伴い、自由に使える時間とお金を持つ女性たちによる、こういった趣味への「お布施」が増えているようだ。
オタクというとどうしてもアニメやゲームをイメージしがちだが、熱量を持って自身の趣味を謳歌する「沼にはまる女性」というのは、さまざまなカテゴリに隠れているかもしれない。
※1矢野経済研究所『「オタク」の主要分野のうち、アニメ市場とアイドル市場は今後も拡大傾向』より引用
※2矢野経済研究所『エステティックサロン市場に関する調査』より引用
※3(公財)日本生産性本部余暇創研『レジャー白書2018』より引用
女性インサイト総研
マイナビウーマンの女性インサイト研究チーム。15年間のメディア運営で蓄積した豊富な定量・定性データにより、ユーザー動向を把握していることが強み。
株式会社マイナビ ウーマン事業部東京都千代田区一ツ橋1-1-1
本件に関するお問い合わせ
woman@mynavi.jp
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