【次世代ティーンウォッチ】“おさがり”で息を吹き返すJKのトレンドアイテム(2019年1月号)

女性トレンドニュース
2019 Vol.20
【次世代ティーンウォッチ】“おさがり”で息を吹き返すJKのトレンドアイテム(2019年1月号)
2022年からは18歳で成人、消費リーダー予備軍となるティーンズのリアルをウォッチしていきます。

“おさがり”で息を吹き返すJKのトレンドアイテム

1990年代に流行したウエストポーチが2018年の今、再ブームとなっている。当時はちょっとしたお出掛けから旅行まで使え、必要最低限のものが入り両手が自由になる、いわば高機能アイテムだった。しかし老若男女が腰に巻き始めた結果、それは徐々に“ダサい”アイテムと化し、いつの間にか“おじさんの定番バッグ”という認識が広がっていった。
そんな“おじさんの定番バッグ”を肩に斜め掛けで持つのが、今どきのJKのトレンドだ。
JKたちは言う。「親からは、ウエストポーチなんてダサいのでは?と心配された…」「ちょうどウエストポーチが欲しいなと思っていたとき、親が昔使っていた物を譲ってもらった。買わなくて済んだ!神!」
近年はメルカリなどのフリマ(フリーマーケット)アプリが浸透し、中古品の消費者間取引が活発化している。経済産業省の調査結果でも、フリマアプリ市場は2017年時点で推定4835億円。「初めてフリマアプリが登場した2012年からわずか5年で5000億円弱の巨大市場が形成された」とある。代金の決済手段が限られるJKにもそれは十分受け入れられている。購入機会が増えることで、“リユース(中古品)に対する抵抗感”も薄れているのではないだろうか。
しかし、可処分所得の少ないJKにとってはリユースであっても少なからず財布を圧迫する。JKが保護者から受け取る小遣いは、月平均7575円(ガールズ総合研究所調べ)。インスタ映えスイーツに美容グッズ…と溢れる誘惑に負けず、なんとかやりくりしているのが実情だ。
そこで活躍するのが、“家族からのおさがり”である。ウエストポーチのように親世代に流行ったものを譲り受け、トレンドのスタイルで着用すれば、お金をかけずに最新のコーディネートができあがる。
ウエストポーチの他にもNIKEのスニーカー「AirMax」、adidasのリュックやトレーナーなど、親世代で一世風靡したのち、現在再び流行しているアイテムが目立つ。“おさがり”は、サイズが合わないこともある。しかし彼女らにとっては、そのミスマッチもオシャレを演出する要素のひとつであり、むしろそれが良いのだ。
「廃れた流行モノも、新しい価値で息を吹き返すことがある」。そう考えると、年末の大掃除も一層楽しくなるかもしれない。

(左)90年代当時の着用スタイル。腰に巻くのが主流
(右)最新トレンドの斜 め 掛 け ス タ イ ル。“ダサ”アイテムが今年風に

林 美鈴

フリュー株式会社ガールズ総合研究所リサーチャー。「消費者の目線に立ってニーズを正しく理解する」をモットーに、日々ガールズの生活・行動実態を追究している。
フリュー株式会社
東京都渋谷区鶯谷町2-3 COMSビル2F
http://www.furyu.jp/

実店舗より参考になる?インフルエンサーの発信

10代女子にとって、テレビや雑誌の存在もある一方で、ウェブメディアやSNSがもたらす影響は確実に大きい。特にInstagramやYouTube等で活躍するインフルエンサーは、憧れでありながらも身近で、最も信頼できる存在の一つだ。メイクやファッション、ライフスタイルを参考にし、おすすめしている商品は購入のきっかけにもなる。ティーンズは他世代と比べると金銭的余裕が少ない一方で時間的余裕はあるため、「コスパの良いものをじっくり調べて見つけたい」という思いが強く、気になる商品があれば購入前に長い調査時間があるのが常といえる。
そのプロセスは独特だ。例えばコスメの場合は実店舗に足を運ぶのではなく、美容系インフルエンサーのYouTubeでの化粧品比較や新作コスメを紹介する動画の視聴が最重要。こうした動画について10代女子は「リアル感があるので参考になる」と話す。つまり名前や素顔を公開した上でネガティブな意見も正直に話す嘘くささのない商品レビューが参考になるという。
ファッションの場合は例えば、インフルエンサーのInstagramとその投稿に紐付いたブランド公式アカウントやハッシュタグの一覧ページ、ECサイトをじっくり回遊し、納得ができれば購入につながっていく。
日頃から自分と背格好や洋服のテイストが似たインフルエンサーをフォローしておき、着こなしの参考や、着用イメージを膨らませる手段として有効に利用している場合もある。インフルエンサーに直接コメントやダイレクトメッセージを送り、着用したファッションアイテムの詳細を聞いたり、コーディネートのアドバイスを求めたりするシーンも珍しくない(下写真参照)。
インフルエンサー自らがストーリーズにてフォロワーからの質問を募集したり、インスタライブ中に質問コメントを促したりする場面もある。こうした友達のような気軽なやりとりで信頼できる回答を即座に得られる環境が、購買のきっかけにつながるのだろう。
カラーコンタクト業界や若年層向けファッションブランドでは、インフルエンサーの影響力を活かしたコラボレート商品の展開が盛んになっている。ティーンズに届けたいなら、インフルエンサーの影響力を見くびらないほうが良いだろう。

ワンピースの丈や好きなコスメブランドなど、フォロワーからの質問にインフルエンサーがストーリーズで一つずつ回答する。
増澤璃凜子(@ririkomasuzawa)さんInstagramより

荒木美里

エキサイト株式会社が運営する、かわいくなりたい女の子を応援するメディア「ローリエプ
レス」のマネージャー。
https://laurier.press/

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