【TREND NEWS】金沢「地元女性の声を反映し復活した口紅」/ロシア「歴史ある市場のフルリノベーション」…etc.(2019年5月号)
女性トレンドニュース
2019 Vol.24

【地域】金沢
―累計37万本販売の口紅、地元女性の声を反映し復
金沢創業、“口に入っても大丈夫な化粧品”をコンセプトに、食用成分や天然由来成分で製品開発を続けている化粧品メーカー「ルバンシュ」が元気だ。2000年発売の業界初“食用成分100%リップクリーム”は累計販売本数100万本を超える人気商品に成長した。さらに今春、食用成分100%を使用した大人の肌に合う口紅「フルーツ&ベジタブル ルージュ」(税別2800円)が改良され新発売される。
過去に37万本を販売した口紅が販売終了になった際、通販誌経由で購入していた全国の愛用者からの復活を望む声があがった。その声を受け、1年をかけて改良に着手。金沢発祥で北信越を中心に愛知や北関東など31店舗を展開するナチュラル雑貨の店「Aming」店舗スタッフを中心に、石川・福井の女性消費者200名以上の声を分析し、「気温が低くても伸びる」「色づきの向上」「保湿性の改善」「なめらかさ重視」などの要望を採用。マグネット仕様でパチンと気持ち良く閉まる容器を採用し、機能性も向上した。随時受付の工場見学では「化粧品の“試食”ができる!」と、金沢女性を中心に盛況となっている。地元女性の声を反映しリニューアルした金沢発信のユニークな化粧品の今後に期待したい。
過去に37万本を販売した口紅が販売終了になった際、通販誌経由で購入していた全国の愛用者からの復活を望む声があがった。その声を受け、1年をかけて改良に着手。金沢発祥で北信越を中心に愛知や北関東など31店舗を展開するナチュラル雑貨の店「Aming」店舗スタッフを中心に、石川・福井の女性消費者200名以上の声を分析し、「気温が低くても伸びる」「色づきの向上」「保湿性の改善」「なめらかさ重視」などの要望を採用。マグネット仕様でパチンと気持ち良く閉まる容器を採用し、機能性も向上した。随時受付の工場見学では「化粧品の“試食”ができる!」と、金沢女性を中心に盛況となっている。地元女性の声を反映しリニューアルした金沢発信のユニークな化粧品の今後に期待したい。
(上)詳しい解説付きが人気の工場見学
(下)口紅は4色のカラーとリップクリーム2タイプ。4月15日より通販開始
【地域】広島
―アイデアをプラスした既存のスイーツが人気上昇中
日本航空(JAL)国際線機内スイーツとして選定された広島のフローズン焼きプリン「カタラーナ」を製造・販売しているカスターニャでは、次に提案するスイーツとしてカヌレの専門店「立町カヌレ」をオープンした。フランス・ボルドー地方の伝統焼菓子であるカヌレは素朴な味わいが魅力だが、ビジュアルはスイーツの中でも地味め。そのカヌレにショコラ・アーモンド・抹茶や広島産のレモン・ブルーベリーといったフレーバーを加え、季節限定商品も投入し、ギフトスイーツとして喜ばれている。おしゃれでカラフルなカヌレは瞬く間にインスタグラムほかSNSで話題となり、オープン当初は、連日午前中に売り切れとなった。ここでも女性たちのネット発信の速さがわかる。実は、スイーツに関して日本におけるバウムクーヘンの発祥の地は広島と言われており、100周年記念としてバウムクーヘンを集めた地域イベントがあったり、特産のレモンを生かしたスイーツがお土産コーナーに数多く並んでいる。ますますニッチで専門化するスイーツ業界。いかにアイデアを加え新鮮さを創り出せるかがポイントになりそうだ。
期間限定・広島特産のフレーバーも加えたおしゃれなカヌレ。小ぶりで楽しく、ちょっとしたお土産用途が多い
【海外】ロシア
―歴史ある市場のフルリノベーションが楽しい!
モスクワには多くの市場があり、古いものは19世紀から続いているが、ここ数年でこのような歴史ある市場のリノベーションが注目されている。 『 ダニーロフスキー市場』『ウシャチェフスキー市場』『ツェントラリニー市場』など、リノベーションにより再スタートした市場の施設内は常に清潔に保たれ、とても居心地が良い。そして、新鮮な野菜や果物はもちろん、乳製品、燻製品、自家製ピクルスなど、ロシアならではの食品まで、豊富な品揃えだ。ロシアのスーパーでは探すのが難しい新鮮な魚も、市場に来れば少々値は張るが手に入る。
そして注目すべきは、買い物だけでなく食事も楽しめるスペースが充実していること。それも、世界各国の食事が楽しめる。ロシア、ジョージア、イタリア、ギリシャ、トルコ、ベトナム、タイ、日本、中国など、どれも美味しそうで迷ってしまう。
現在は健康志向の若い女性の中にはベジタリアンも珍しくなく、新鮮な野菜や果物を使った、パッケージの可愛いスムージーも大変な人気だ。歴史ある市場は今、「楽しく過ごす場所」として見事に生まれ変わった。
そして注目すべきは、買い物だけでなく食事も楽しめるスペースが充実していること。それも、世界各国の食事が楽しめる。ロシア、ジョージア、イタリア、ギリシャ、トルコ、ベトナム、タイ、日本、中国など、どれも美味しそうで迷ってしまう。
現在は健康志向の若い女性の中にはベジタリアンも珍しくなく、新鮮な野菜や果物を使った、パッケージの可愛いスムージーも大変な人気だ。歴史ある市場は今、「楽しく過ごす場所」として見事に生まれ変わった。
ツェントラリニー市場で大人気のスムージーと、カラフルな野菜が彩りよく並ぶダニーロフスキー市場
瀬川路子
2015年よりモスクワ在住。
「ロシアの不思議な魅力を伝えたい」と思い、移住をきっかけに執筆活動を開始。
【海外】ハンガリー
―上向きの経済効果で古き良き時代の街並みへと改修中
世界各国から女性が一人で訪れる国として大人気のハンガリー。物価が安いこと、治安が比較的よいこと、食べ物が口に合うこと、かわいい刺繍や小物、そして「東欧の真珠」と呼ばれるドナウ川沿いの美しく幻想的な風景があること、これらは全て旅行者のニーズに完璧に応えている。近年ハンガリーの経済が上向き傾向との予測からか、建築業界の動きが活発だ。昨年末に完成した国立劇場や歴史的なカフェの再開など、ブダペストが華麗に生まれ変わり、都市開発計画によってブダ王宮もリニューアルされる運びとなった。世界遺産のブダ城はドナウ川を見下ろす丘の上に位置し、広い敷地の中にはフォトジェニックな景色で人気の「漁夫の砦」はそれ自体も美しいが、そこから見下ろす街並みとドナウ川が素晴らしい。今回は観光客目当ての装飾よりも、現地の人々のために、かつて存在していたままに修復し、遊歩道や外壁、公園、庭を中心に改修していく予定だ。ハンガリーの美しさは煌びやかさではなく、そこに住む人たちの素朴さや純粋さにある。このリノベーションでハンガリーのランドマークであるブダ王宮がハンガリーらしく変わることを期待している。
ライトアップが美しい夜のブダ城。日中は広い敷地を散策しカフェで休むなど人々は思い思いに過ごしている
上不ひとみ
1997年から2年間ブダペストへ出向。新鮮で素朴な野菜や乳製品、美しいブダ城や国会議事堂、親日家のハンガリー人など、ハンガリーの良さをもっともっと知ってもらいたいです。
【地域】台湾
―売れている! 生ロールケーキの自動販売機
昔のことで恐縮だが、私が結婚した25年前 、台 湾 で は 自 販 機 が 珍 しか った 。台 北 の 有名観光地の中正記念堂で見つけ、大騒ぎした 記 憶 が あ る 。当 時 、コ ン ビ ニ も 少 なく 、飲み物といえば野菜や果物を目の前で搾って提供する屋台や小さなお店で買っていた。それが今では、日本並みに自販機がある。
そして、最近、台湾で注目すべきは、ロールケーキの自販機だ。台北市内の地下鉄の駅 で 見 つ け た 時 、私 は 日 本 で アイス クリ ームの自販 機 を初めて見た時と同じくらい驚いた。しかもロールケーキは生ものだ! そのメーカーの売りは北海道産生乳を使った口ど け の 良 い 生 クリ ーム 。鮮 度 を 保 ち 、衛 生 的に自販機の中で保管するために店員が数時間ごとに巡回し、商品を入れ替えている。
2018年夏頃から試験的に台北市内中心の主要15駅に設置されたが、その数を増やしており、利用客も見かけるのだから、たしかに売れていると言える。画面をタッチし、交通系ICカードの悠遊カードやクレジットカードで決済できる便利さを感じつつ、キャッシュレスと無人化が進むさまを見せつけられている。
そして、最近、台湾で注目すべきは、ロールケーキの自販機だ。台北市内の地下鉄の駅 で 見 つ け た 時 、私 は 日 本 で アイス クリ ームの自販 機 を初めて見た時と同じくらい驚いた。しかもロールケーキは生ものだ! そのメーカーの売りは北海道産生乳を使った口ど け の 良 い 生 クリ ーム 。鮮 度 を 保 ち 、衛 生 的に自販機の中で保管するために店員が数時間ごとに巡回し、商品を入れ替えている。
2018年夏頃から試験的に台北市内中心の主要15駅に設置されたが、その数を増やしており、利用客も見かけるのだから、たしかに売れていると言える。画面をタッチし、交通系ICカードの悠遊カードやクレジットカードで決済できる便利さを感じつつ、キャッシュレスと無人化が進むさまを見せつけられている。
中山駅にある、ヤニック(亜尼克)のロールケーキ自動販売機(通称YTM)