カフェのような進化形コインランドリー 「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」
2017 Vol.6

「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」コインランドリースペース
近年、女性が入りやすいコインランドリーが増えている。中でも象徴的な、コインランドリーと雑貨でファンを増やす洗濯専門ブランドを紹介する。
利用者の7割が女性に。 移り変わるコインランドリー
2000年代初頭は利用者の7割が単身者や学生だったコインランドリー。しかし近年、その割合は逆転し、7割がワーキ ングマザーを中心とした女性と言われている。共働き世帯の増加で洗濯を週末にまとめて行う女性が増え、同時に「3K(暗い・汚い・怖い)」のイメージを覆すコインランドリーが登場しているためだ。
中でも注目されているのが「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」だ。木目調の家具やシャンデリアを取り入れた高級感のある内装に加え、オリジナルの洗濯用品販売・カフェコーナーを併設。同店のディレクターである株式会社藤栄・松延友記さんに話を聞いた。
中でも注目されているのが「フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー」だ。木目調の家具やシャンデリアを取り入れた高級感のある内装に加え、オリジナルの洗濯用品販売・カフェコーナーを併設。同店のディレクターである株式会社藤栄・松延友記さんに話を聞いた。
年間1億7000万円を売り上げる洗濯用品ブランド
洗濯用品は店頭で手に取りながら選べる他、公式通販サイトでも購入可能
「前向きなココロとライフスタイルがつくれるようなモノ、コトをランドリーシーンから」というコンセプトでドイツ・ベルリンに本店を持つフレディレック・ウォッシュサロン。本店もカフェを併設し、地域のコミュニケーションの場となっている。松延さんはこのコンセプトが日本でも受け入れられると感じ、日本でのプロジェクトを始動。単なる輸入ではなく、創業者フレディ・レック氏と日本人向けに新しく開発した洗濯用品販売を2010年にスタートした。シンプルなデザインと日本製で人気のランドリーバスケットは1か月に5000個ほど販売したことも。現在では40商品を超え、年に1億7000万円を売り上げる。こうしてグッズ販売が順調になる中で「より洗濯を楽しく、楽にしたい」と、コインランドリーの日本出店が決まった。
地域のコミュニケーションの場となるコインランドリー
カフェスペース。コーヒーの他、マフィンやブラウニーなどの軽食も頼める
今年7月に東京・学芸大学駅にオープンした店舗は24時間営業で、9~21時はスタッフが常駐。1日に50~150名ほどの利用者がある。混雑するのは休日の昼下がりや夕方で、7割が女性客だ。働く女性が週末にまとめての洗濯を行いながら、ゆっくりカフェタイムを楽しむ場となっている。「今日は洗濯物がないけど」とカフェだけを利用する地元の人や、遠方からオリジナルグッズのファンや観光客も訪れる。ベルリンの本店同様、地域のコ ミュニケーションの場になりつつある「フレディレック・ウォッシュサロン トーキョー」。SNSには「落ちつく」「ここなら雨の日でも洗濯日和!」など来店した人の感想が並ぶ。洗濯を楽しく、かつおしゃれに暮らしたい女性や共働き世帯に向け、今後は店舗でイベントの開催や店舗数を増やしていきたいと松延さんは語る。
COMPANY DATA
フレディレック・ウォッシュサロン トーキョー
東京都目黒区中央町1-3-13
PHONE:03-6412-8671
SITE:freddy-leck-sein-waschsalon.jp
東京都目黒区中央町1-3-13
PHONE:03-6412-8671
SITE:freddy-leck-sein-waschsalon.jp
Review
従来のイメージを覆すコインランドリーは、これまで利用していない層の集客にもつながる。コーヒーを飲みながらゆっくり過ごせるコインランドリーが今後、“現代の井戸端会議”の場となるかもしれない。