【特集】過去最高実績も登場。組合員と商品開発(2017年8月号)
女性マーケティング特集
2017 Vol.3

地域と創る、お客様と創る「価値共創」のカタチ
「共創」とは、商品を第三者と共に創ること。さまざまな共創のカタチを紹介しながら、今から取り組む場合の着眼と今後の可能性を探る。 (文/日野佳恵子 企画/加藤沙貴子)
「共創」とは、商品を第三者と共に創ること。さまざまな共創のカタチを紹介しながら、今から取り組む場合の着眼と今後の可能性を探る。 (文/日野佳恵子 企画/加藤沙貴子)
再構築:コープCSネット
過去最高実績も登場。組合員と商品開発
全国各地にある生協。地域の人たちの出資(組合員)で運営され、以前から組合員の声を活かした商品づくりが行われてきた代表的な組織だろう。しかし現在、全国約600団体を超え巨大化する中で「組合員の声を活かしきれていないのではないか」という危機感が生まれ、あらためて組合員の声を積極的に活かした商品づくりをしようとする動きが始まっている。
その1つが、昨年立ち上がったコープCSネットの「おしゃべりからはじまるものづくり」。組合員の何気ない会話から求められる商品を探る取り組みで、すでに5つの商品が生まれた。紫たまねぎを使った「ピンク色のドレッシング」は全国の主要生協で取り扱われ、同社のサンゴ礁再生事業とも連動した「沖縄産もずくのみそ汁」は過去最高実績を記録するヒット商品となっている。
その1つが、昨年立ち上がったコープCSネットの「おしゃべりからはじまるものづくり」。組合員の何気ない会話から求められる商品を探る取り組みで、すでに5つの商品が生まれた。紫たまねぎを使った「ピンク色のドレッシング」は全国の主要生協で取り扱われ、同社のサンゴ礁再生事業とも連動した「沖縄産もずくのみそ汁」は過去最高実績を記録するヒット商品となっている。
さらに、開発する商品だけでなく「おしゃべりからはじまるものづくり」の開催形式をカフェ風にしたり、資料・チラシ類も女性向けのデザインにしたりと随所に女性視点を取り入れた。組合員と一緒に創る重要性をあらためて認識したコープCSネットは、今まで以上に組合員との商品開発を活発化させるという。
Review
「共創」という視点は、女性視点マーケティング®における根幹的な取り組みである。というのも女性には『産み育てる特性』が本能的にある。『産んで育てる』をマーケティングに置き換えると、「新しいモノやコトを産み出すことに関わりたい」そして「売れるまで育てたい」という気持ちにつながる着眼だからだ。
今回取材した先は、そんな女ゴコロをしっかりととらえているさまざまな事例だった。「共創」は女性客の「私がお世話した母性意識」も重なって拡大する。
今回取材した先は、そんな女ゴコロをしっかりととらえているさまざまな事例だった。「共創」は女性客の「私がお世話した母性意識」も重なって拡大する。
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