【特集】【衣】トレンド2018総括&2019予測 All About(2019年1月号)

女性マーケティング特集
2019 Vol.20
【特集】【衣】トレンド2018総括&2019予測 All About(2019年1月号)

スポーツテイストが大流行! ファッションは着飾るより機能性。ルールにとらわれず自分らしく装う

ここまで食、美容のトレンドを紹介した。最後はファッションのトレンドを解説。バイヤー、プレスなどファッション業界での豊富な経験を生かし、All Aboutレディースファッションガイド/ファッションジャーナリストとして多彩なメディアでトレンド情報や着こなし解説などを発信する宮田理江さんに、ファッションの2018年トレンド&2019年予測を聞いた。
教えてくれたのは…
All About
レディースファッションガイド ファッションジャーナリスト
宮田 理江さん

機能的なアイテムを、おしゃれかつ心地よく着たい

2018年のファッションのキーワードは「機能性」。

2015年ごろに訪れた「究極にシンプル」なファッションを着るノームコアのトレンドから、スポーツテイストが組み込まれたアスレジャーファッションのトレンドに遷移し、2018年はスポーツ系、ストリート系のテイストを取り入れるファッションが流行している。 スニーカーを上品なトレンチコートやドレス、タイトスカートなどに組み合わせるコーディネートは定番化。スポーツウエアにライダースジャケットとクラッチバッグを組み合わせ、ヨガやランニングからそのまま街へ出かけるといった、シーンを効率的に融合させる傾向も見られる。

エストポーチやサコッシュといったスポーティーなバッグもトレンドの一つ。ウエストポーチについてはP14でも10代女子のトレンドとして紹介している。こうしたバッグは両手が空くという利便性がある。 「ビッグシルエット」は体のラインを強調しないゆるやかなサイズ感で、動きやすさが特徴。ニットやカーディガン、コートなど、トップスに多く見られる。かつてはボディラインにぴったり合わせるファッションが主流だったが、父親が着ていたものをもらったり彼氏とシェアして着たりという「他者との共有」に対する関心が高まり、ゆるっとしたビッグシルエットはそうした価値観にもマッチしている。

機能性を優先しつつ、それをいかにおしゃれかつ心地よく着るかというテーマに楽しさを見いだしているのが昨今のファッショントレンドといえる。

ファッションも時短しつつ華やかさ演出

セットアップ

自分らしさを演出する「3つの“レス”」

ファッションには今、3つの“レス”が来ている。3つのレスとは、男女兼用できるアイテムで性別にとらわれない「ジェンダーレス」、さまざまな場面に適応できる「シーンレス」、そして夏にニット素材を着るといった季節感に縛られない「シーズンレス」。従来のルールを超える自由度の高い着こなしが広がり、自分が主体の着こなしを重要視するファッションが主流になってきている。

レトロファッション」もその一つ。時代の表現が自由になり、1970年代や1980年代に流行したアイテムや柄が再注目されている。また、レトロファッションから一歩進み「ビンテージファッション」となると、より「自分らしさ」が表れる。ファストファッションが流行した反動で、「みんなとは違うものを着たい」というニーズが高まった。ビンテージはトレンドに左右されず、一点もののアイテムを自分の目利きで選ぶというもの。自分の審美眼やスタイルを主張しやすい。オーバーサイズになることも多く、しかしそれもまた「ゆるっとしている方がかわいい」というビッグシルエットのトレンドと重なり受け入れられる。
クリア小物/ビニール素材
“レス”にさらに言及すると、「エイジレス」もキーワード。女性活躍や長寿化などで、トレンド=若い女性のものという概念が薄れ、何歳になっても自分のテンションが上がる服を着るという感覚が全世代の女性に浸透しはじめている。60代以上の女性に向けた宝島社のファッションブック『大人のおしゃれ手帖特別編集 素敵なあの人の大人服』のヒットにも証明されるだろう。2018年は透明なバッグなどビニール素材を用いたアイテムが10~20代を中心に流行したが、こうした若い世代での流行が大人世代にも広がっていきそうだ。

2019年のファッショントレンド予測キーワード

■機能性 アウトドア、ハンズフリー、ターバン・ヒジャブ…
■ミックス ビニール素材、ラメニット…
■テクノロジー エコファー、人工ダイヤモンド、化繊ダウン…

機能性と快適さが進化! 素材やテイストのミックスも

スポーツテイストはさらに進化し、マウンテンパーカーなどの「アウトドア」のアイテムがトレンドの兆し。天候の不安定さや災害の多さも背景に、雨風に耐えられるオールウェザー型のファッションのニーズが高まっている。ベルトにミニポーチが一体化したものや、ビッグポケット、複数ポケットといった収納性の高いウエアも続々登場し、ハンズフリー化がますます進む。

ファッションは「着飾るもの」という意識から、機能性や快適さを重視する方向に向かう。ただ、アウトドアの無骨なテイストで一本化するわけではなく、そこにワンピースを合わせたり、ビニール素材やラメなど近未来的な雰囲気のアイテムを加えたりと、テイストや素材をミックスするのが今どきの着こなしだ。

食トレンドで中東料理に言及したが、ファッションも中東のターバンやヒジャブに着想を得た、涼しさを求めるヘッドスカーフが注目される。

テクノロジーの進化で洋服にメッセージや正義感をプラス

ハンズフリー(ビッグポケット)
テクノロジーの進化で、かつては「フェイク」とカテゴライズされていたアイテムが、むしろ本物よりも主流になりつつある。エコファー、人工ダイヤモンド、化繊ダウンなどがその代表例で、本物より手入れがしやすいという機能性もある。生物の命を犠牲にしないおしゃれが支持され、ブランドのポリシーに共感できるかどうかが購買の線引きになっていきそうだ。

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