累計出荷数4000万食のミールキット「kit Oisix」 SNSに投稿したくなる料理体験(2019年10月号)
女性マーケティング特集
2019 Vol.29

©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
1. Twitterでいいね1万件を獲得した話題のレシピ。思わずクスッと笑ってしまうと反響があった
2. Kit Oisix クレヨンしんちゃん そぼろビビンバ1380円 2人前(現在販売は終了)
累計出荷数4000万食のミールキット
有機野菜宅配を行うオイシックス・ラ・大地株式会社が展開するミールキット「Kit Oisix」。
主菜副菜が20分で作れるレシピ付きの食材セットで、約6年で累計出荷数4000万食を達成した人気商品だ。全メニューに5種類以上の野菜が入っていることや、毎週20メニューを週替わりで用意していることなどから、働きながら子育てを行う女性に特に支持さえている。
さらにKit Oisixはただ食材とレシピを送るだけなく「楽しい料理体験」を届けることもモットーにしており、SNS上で「オイシックスは女性の気持ちを分かっている!」といった声が飛び交い話題に。同社の統合マーケティング本部の井上政人さんに話を聞いた。
主菜副菜が20分で作れるレシピ付きの食材セットで、約6年で累計出荷数4000万食を達成した人気商品だ。全メニューに5種類以上の野菜が入っていることや、毎週20メニューを週替わりで用意していることなどから、働きながら子育てを行う女性に特に支持さえている。
さらにKit Oisixはただ食材とレシピを送るだけなく「楽しい料理体験」を届けることもモットーにしており、SNS上で「オイシックスは女性の気持ちを分かっている!」といった声が飛び交い話題に。同社の統合マーケティング本部の井上政人さんに話を聞いた。
Twitter1万いいね獲得の話題のレシピ
Twitterのいいね1万件、リツイート5000件の反響があったKit Oisixのレシピがある。
そのレシピの最初には「①子どもにチーズをあげる。笑顔で『食べて待っててね』と声をかける」とあり、それを手にした女性ユーザーが「子どもにおやつ用のチーズまで入っている!」とつぶやいたことが話題になった。同社には幼い子どもを持つ女性も多く働いており、料理を作る際に子どもが機嫌よく待ってくれるにはどうすべきか、と考え出てきたアイデアだ。
また、子どもと楽しみながら料理ができる、アニメ「クレヨンしんちゃん」とコラボしたミールキットも反響がった。しんちゃんの顔をかたどったビビンバを簡単に作れたり、飼い犬のシロをゆでたまごで作れたりするなど、多くのユーザーが出来上がった料理の写真をInstagramなどにあげている。
反響の背景には、母の日にしんちゃんの母親、野原みさえに宛てた同社のメッセージ広告にもあった。春日部駅に貼り出されたメッセージには、日々忙しく子育てや家事をこなすみさえに感謝の言葉が伝えられていた。
「みさえさんの暮らしをOisixがサポートしたいという思いから企画しました。私の妻が働きながら子育てをしているのを見ていると、みさえさんへのメッセージは、忙しい日々を送る世の女性にも共感してもらえると思いました」と井上さんは話す。
そのレシピの最初には「①子どもにチーズをあげる。笑顔で『食べて待っててね』と声をかける」とあり、それを手にした女性ユーザーが「子どもにおやつ用のチーズまで入っている!」とつぶやいたことが話題になった。同社には幼い子どもを持つ女性も多く働いており、料理を作る際に子どもが機嫌よく待ってくれるにはどうすべきか、と考え出てきたアイデアだ。
また、子どもと楽しみながら料理ができる、アニメ「クレヨンしんちゃん」とコラボしたミールキットも反響がった。しんちゃんの顔をかたどったビビンバを簡単に作れたり、飼い犬のシロをゆでたまごで作れたりするなど、多くのユーザーが出来上がった料理の写真をInstagramなどにあげている。
反響の背景には、母の日にしんちゃんの母親、野原みさえに宛てた同社のメッセージ広告にもあった。春日部駅に貼り出されたメッセージには、日々忙しく子育てや家事をこなすみさえに感謝の言葉が伝えられていた。
「みさえさんの暮らしをOisixがサポートしたいという思いから企画しました。私の妻が働きながら子育てをしているのを見ていると、みさえさんへのメッセージは、忙しい日々を送る世の女性にも共感してもらえると思いました」と井上さんは話す。
世間の声を聞き共感される商品を
SNS映えを狙った商品企画を行うのではなく、世間の声を聞き共感される商品を作る。共感される商品を作ることができれば、ユーザーたちが積極的に自らSNSで拡散を行ってくれる。「仕事に家事に子育てに、忙しい女性をどうサポートできるのか?」同社のその強い思いが多くの女性客を引き寄せている。
Review
共感される商品を作ることで、ユーザー自らがSNSで発信したいという気持ちが募り反響があった事例。
商品そのものだけでなく、商品を使用することで生まれる体験が、SNSへの投稿意欲を高めていた。
共感される商品を作ることで、ユーザー自らがSNSで発信したいという気持ちが募り反響があった事例。
商品そのものだけでなく、商品を使用することで生まれる体験が、SNSへの投稿意欲を高めていた。