【商品開発】これが柿の種!?男性イメージを脱却 写真映えする「KAKITANE CAFE」 (2018年3月号)
女性マーケティング特集
2018 Vol.10

亀田製菓の女性向け柿の種「KAKITANE CAFE」パッケージはイラストがメインで商品写真は控えめ
※KAKITANE CAFEは、現在販売を終了しております
亀田製菓株式会社
女性チームで開発した、女性向け「亀田の柿の種」
国内米菓市場のシェア約30%を占める亀田製菓株式会社。主力商品の一つ「亀田の柿の種」から女性向けに発売しているシリーズが、柿の種にチョコレートをコーティングした「KAKITANE CAFE」だ。開発メンバーは全員女性。近年のコーヒーブームを背景に、「コーヒーに合う甘じょっぱい柿の種を開発したい」「忙しい女性がブレイクタイムにほっと一息ついてほしい」という思いから誕生した。
2015年にテスト販売を行ったところ好評だったため、2016年に全国販売に踏み切った。味は現在「ミルクチョコ」の他、「いちごチョコ」「キャラメルチョコ」がある。購入者の8割が女性で、特に「いちごチョコ」味は20代の人気が高い。
2015年にテスト販売を行ったところ好評だったため、2016年に全国販売に踏み切った。味は現在「ミルクチョコ」の他、「いちごチョコ」「キャラメルチョコ」がある。購入者の8割が女性で、特に「いちごチョコ」味は20代の人気が高い。
パッケージのリニューアルは写真映えを意識
開発の苦労は、「柿の種=お父さんのお酒のつまみ」というイメージからの脱却と、かわいさを追求しながらも「亀田の柿の種」ブランドを伝えられるバランス。食感・辛さ・甘さの比率にこだわり、コーヒーとの相性を高めた。
パッケージのデザインも「女性がバッグに入れて持ち歩ける」「オフィスの机に置ける」など、女性のライフスタイルに溶けこめるものを意識した。当初はコーヒータイムをイメージした写真を配していたが、発売から約1年後の2017年夏、イラストがメインのパッケージにリニューアル。コンセプトは「思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックなデザイン」。ポイントは①カラフル②雑貨風③少しの違和感(米菓にはないデザイン)の3点だ。さらに、写真が撮りやすいように反射しにくいマットな素材にした。
パッケージのデザインも「女性がバッグに入れて持ち歩ける」「オフィスの机に置ける」など、女性のライフスタイルに溶けこめるものを意識した。当初はコーヒータイムをイメージした写真を配していたが、発売から約1年後の2017年夏、イラストがメインのパッケージにリニューアル。コンセプトは「思わず写真を撮りたくなるフォトジェニックなデザイン」。ポイントは①カラフル②雑貨風③少しの違和感(米菓にはないデザイン)の3点だ。さらに、写真が撮りやすいように反射しにくいマットな素材にした。
インスタグラマー起用、ねらいは消費者の“自分ごと化”
特設サイトでは20代のインスタグラマー4名を起用したキャンペーンを展開。 カフェに集まりKAKITANE CAFEを中心に写真を撮るなど、盛り上がる様子のムー ビーを見ることができる。
特設サイトで見られるムービーには、インスタグラマーがKAKITANE CAFEを撮影する様子が収められている
インスタグラマーは過去の投稿写真の雰囲気とKAKITANE CAFEの相性をイメージして選定。動画を見た消費者に“自分ごと化”してもらい、購入→撮影→SNS投稿の流れを促進する狙いがある。
インスタグラマー・vienna_dollさんの写真は、瓶の中身がKAKITANE CAFE。フォトジェニックを狙う
KAKITANE CAFEは米菓売場だけでなくチョコレート売場にも陳列され、コンビニでの取り扱いも拡大。若年層の購入率を上昇させている。今後はトレンドや季節性を反映した味の展開も視野に入れ、さらに女性ファンを増やしていく。
COMPANY DATA
Review
特集ページで取り上げたロハコでも女性向けパッケージの柿の種を発売した同社。既存のファンも大切にしつつ、味やパッケージのプラスアルファで新たなファンを獲得していく両立に目をみはる。