【特集】家づくりの常識を覆すシステム。スマホで新築住宅を内覧・購入できる「ジブンハウス」(2019年3月号)

女性マーケティング特集
2019 Vol.22
【特集】家づくりの常識を覆すシステム。スマホで新築住宅を内覧・購入できる「ジブンハウス」(2019年3月号)
女性の暮らしを助ける最新技術
AI(人工知能)やIoT(あらゆるモノがインターネットにつながる仕組み)の技術が革新を続け、日常への普及が進んでいる。最新技術というと男性の興味関心が高い傾向にあるが、合理化・時短化につながるテクノロジーは社会進出で多忙な今どきの女性にもニーズがある。株式会社インテージリサーチの調査によれば、若い世代ほど「テクノロジーの進化によって世の中は良い方向に向かうと思う」と回答しており(下図1)、これからの社会により浸透することが予想される。最新技術によって女性に時短や癒しを与え、日々の暮らしをサポートする商品・サービスを取材した。

女性が嬉しい最新技術4つのポイント
1.  「なりたい自分」をアシストする
2.  時間の効率化につながる
3.  「褒める」機能でテンションアップ
4.  直感的に操作できるデザイン

「ジブンハウス」 株式会社ジブンハウス

Company Data

株式会社ジブンハウス
東京都港区西麻布2-20-16
PHONE:03-5774-6660
SITE:https://jibunhouse.jp/

インタビューした常務取締役・内堀雄平さん(写真中央)、スーパーバイザー・小野雄太さん(左)、商品開発事業部・田中理紗さん(右)

VRやAIの技術を生かした住宅選びの新しい形

「家はスマホで買う」をキャッチコピーに、VRやAIなどの最新技術を駆使して新築住宅を販売する株式会社ジブンハウス。最新テクノロジーを活用することで、消費者が住宅展示場に出向く手間を省きながらも満足感あるマイホームづくりができる仕組みを作り上げた。住宅選びの常識に革命を起こす同社の常務取締役、内堀雄平さんを取材した。

まずはそのシステムを体感すべく、実際にスマホで同社のサイトにアクセスすると、とても気軽に住宅選びができることに驚く。最初にシンプルなキュービックタイプ、平屋づくりの家など、5種類の中から住宅の形状を選び、土地の坪数を選択。続いて、アンティーク調の落ち着いた雰囲気の「アンティコ」、クールジャパンがコンセプトの「ジャポネ」など、内部のテイストを選ぶ。選択した家には画面をタッチして入ることができ、モデルルームを訪れたような感覚でフルCGの家を自由に内覧できる。規格住宅のため、欲しいオプションがあればカスタマイズでき、見積もりシミュレーションで予算が明示されるのも魅力だ。ユーザーは共働きの夫婦が多く、閲覧数が多いのは金曜の夜で、内堀さんは「日中の隙間時間に各自サイトを見てカスタマイズしておき、夜に意見をすり合わせる方が多いようです」と話す。
この画期的なシステムを作った同社の創業は2016年。「時代の変化に応じて住宅の選び方を変えたい」という思いから立ち上げられた。同社が住宅選びのパラダイムシフトを仕掛ける背景には、大きな時代の変化がある。一般社団法人住宅生産団体連合会の調査によると、住宅購入を考えるのは30代が最も多く、晩婚化に伴い40代も増加傾向にある。これらの世代は、日用品などの購入や情報収集をスマホで行う。そして共働き世帯が多く、休日に住宅展示場などに行く時間を確保するのが難しいという事情もある。ジブンハウスが提案する住宅選びは、これらの世代に合わせた新たなツールを提供することで、より便利な住宅選びを体感してもらい、新築住宅への関心を高める狙いがある。

家づくりに新機軸を打ち出す同社のビジネスはBtoBで、加盟する工務店などがジブンハウスの規格住宅を施工するシステム。創業から3年足らずで加盟店は100店を超え、2018年の年間着工数は200棟を数えるなど、着々と売り上げを伸ばしている。2017年には、他のホームメーカーも参入するバーチャル住宅展示場「MY HOME MARKET」を日本ユニシスと共同で立ち上げ、より多くの住宅を比較検討できるプラットフォームを構築。ビジネスの裾野を広げている。

サイト上で確認できる内観はフルCGで、同じ間取りでテイストを変えた内装のイメージも簡単に見られる

いつでもどこでも内覧できる、写真のような高精度のVR

このシステムを実現可能にしたのは、CGでありながら写真と見まがうほどのVRの精度の高さ。「クオリティーが低ければ、CGの粗さに気を取られてしまいます。CGかどうかを気にせず、住宅の内覧に集中してもらえることが重要だと考え、工夫して制作しています」と内堀さん。社内にはVR専門チームがあり、リアルに見えるように光の当たり具合を調整するなど工夫を凝らしてCGを作成する。

さらには昨年11月、AR(現実の風景とバーチャルの視覚情報を表示する技術)とAIの技術を使い、住宅選びに加えて土地探しも可能にした物件マッチングサービス「AiR」のサービスを開始した。住みたい地域を絞り土地を探すのが従来の手法だが、「AiR」では利用者が趣味や家族構成、職業を入力すると、AIがライフスタイルを基に最適な住宅の構造や間取りと土地を併せて提案してくれる。内堀さんはAiRの魅力を「雑談の中からライフスタイルを知り、お客さま自身が気付かないような視点から提案してくれるすご腕の営業マンのよう」と表現する。土地と住宅の形状が定まれば、その土地に出向いてスマホをかざし、住宅の完成イメージをARで確かめることができるのも大きなポイントだ。

(右)AIとARによる物件マッチングサービス「AiR」のアプリで家の完成イメージを再現した様子。歩くと家の中に入ることもできる
(左) ジブンハウスのVR内覧。青緑のマーカーに触れると、その場所からの風景に切り替わる

VR技術がコストを省き、住宅の適正価格実現に貢献

これらの高度な技術が起こすイノベーションは、コスト面にも大きなメリットをもたらしている。ジブンハウスはバーチャルなモデルハウスで販売を行うため、実物のモデルハウスを建てる費用を省くことができる。さらに、住宅展示場を介した営業も不要で加盟店の営業コストを低減することができ、住宅の適正価格の実現につながっている。

スマホで選ぶシステムがもたらすメリットは他にも。「20~30代のミレニアル世代は、営業担当者と仲良くなって断りづらくなることを心配する傾向が他の世代より強いようですが、スマホで検討できるのでその心配をせずに済むのも強みです」と内堀さん。同社では、購入者へのアンケート・取材から得られる意見を新たなサービスに生かしているのも特徴で、その一例がオリジナル家具などを販売する「JIBUN STORE」。住宅購入後もインテリアの配置などの参考にサイトを見ている人が多いと分かったことから開設されたもので、好評だという。

創業から3年、ジブンハウスのファンは年々増加しており、2018年のPV数は2017年から倍増している。今後の目標について、内堀さんは「さらに認知度を高めること」と語る。ファン層の拡大に注力する一方で、それらのニーズに応えるためにも加盟店を増やし、施工可能エリアを拡大することも目指している。さらに内堀さんは「海外への進出も視野に入れている」とも。AIやVRといった高度な技術を組み合わせることで、マイホーム選びに新しいうねりを起こす同社の今後の動向が注目されそうだ。

オフィスの受付ではAIのコンシェルジュ・NAOMIさんが鏡に映し出され、3カ国語で迎えてくれた

Key Point

1. ターゲット層の購買行動や情報収集の仕方に合わせた新しい住宅購入システム
2. 完成イメージやトータルの見積もりを自宅でゆっくり検討できる
3. ハイクオリティーなCGで世界観に没入。特に女性ユーザーは雰囲気づくりが重要
4. モデルハウスの建設コストや営業コストの低減で適正価格を実現

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