【特集】【食】トレンド2018総括&2019予測 cookpad(2019年1月号)

女性マーケティング特集
2019 Vol.20
【特集】【食】トレンド2018総括&2019予測 cookpad(2019年1月号)

食トレンド大賞2018 大賞:サバ缶

クックパッド株式会社が発表する「食トレンド大賞」は、食や暮らしのトレンド情報を配信するクックパッドニュースのPV数や、独自の検索データ分析ツール「たべみる」などのデータに基づき、今年を代表する家庭料理のトレンドキーワードを選出する。
教えてくれたのは…
クックパッド株式会社
編集部 クックパッドニュース担当
植木 優帆さん

サバ缶、鶏むね肉… 節約食材の時短メニューが席巻

2018年に注目された料理の傾向は、時短・節約。すでに注目されているワードだが、クックパッドニュース編集部の植木優帆さんは「時短が主流になる一方、丁寧な暮らしへの関心も高まりました」と2018年を振り返る。
食トレンド大賞2018には時短メニューが複数見られる。大賞の「サバ缶」は2017年に魚介類缶詰の生産量でツナ缶を追い越し、一大ブームとなっている食品。魚でありながら下処理が不要で、栄養価が高く安価。そのまま食べられるだけでなく、炊き込みご飯やアクアパッツァ、サラダなど和洋さまざまなレシピに活用できる幅広さが支持されている。クックパッドで「サバ缶」と検索すると3800品以上のレシピが並び、人気レシピには800件以上のつくれぽ(そのレシピを作ってみたという反応)が寄せられる。
また、ランクインしている「よだれ鶏」とは中華料理の名前。ここ数年のサラダチキンのブームを発端として、高タンパクで低脂肪な鶏むね肉を使った料理の人気が高まっている。「パサパサになりがちな鶏むね肉をいかに簡単においしく調理できるか?」というニーズは高く、その中でゆでた鶏むね肉にピリ辛ソースをかけるだけのよだれ鶏が注目されている。名前のインパクトもあり、クックパッドニュースでは2014年によだれ鶏を紹介した記事が現在もアクセスランキングに浮上するほどだ。
同じく選出されている「下味冷凍」は、食材と下味の調味料をフリーザーバッグに入れて冷凍保存しておくというもの。例えば豚こま肉をトマトケチャップに漬けて冷凍し、調理時は酢豚風の炒め物やじゃがいもとの炒め物などにアレンジする。買い物や料理をする時間が限られる働く女性の中では、週末のまとめ買いや作り置きが定番化している。その流れであらかじめ下ごしらえを済ませて効率的に夕食を作れる調理法として、下味冷凍を行う女性が増えている。
サバ缶や鶏むね肉といった比較的安価な食材を使い、時短のレシピやテクニックを駆使しておいしい料理をさっと作る。そうした動きは、働く女性の増加に伴って今後さらに浸透し、定着しそうだ。

手間のかかる調理で「丁寧な暮らし」を楽しむ

一方、時短・節約には当てはまらないのが「梅シロップ」。青梅を梅シロップや梅干しに加工する「梅仕事」が注目されている。青梅がスーパーの店頭に並び始める6月ごろ、氷砂糖や保存瓶など梅を加工するためのアイテムが一緒に陳列されることも多くなった。梅を一つずつ丁寧に洗ってヘタを取り除き、最低でも1か月は漬けるなど、梅仕事は手間と時間がかかる。しかし、普段は時短・節約を心がけつつも、本当は「丁寧な暮らし」「趣味としてゆっくり料理をする」といったことを大切にしたい人が、昔ながらの梅仕事を楽しんでいる。
梅シロップ

2018年ならではのメニューもランクイン

準大賞の「夏バテ解消」は、2018年の記録的猛暑を背景に「食から夏バテを解消したい」という動きの高まりから選出された。7月の時点でクックパッドでの「夏バテ」の検索数は前年比46倍を記録した。人気だったメニューは2パターンあり、1つ目は食欲がなくても食べやすいそうめんなどのアレンジレシピ。2つ目は豚のブロック肉やにんにくなど、スタミナ系のレシピだ。
「五平餅」はテレビドラマをきっかけに注目された郷土料理。クックパッドには残ったご飯を五平餅風にする簡単なレシピがあり、軽食やおやつにアレンジできるメニューとして自宅で楽しむ人がいた。
「チーズドッグ」は韓国発のメニューで、ソーセージの代わり、またはソーセージと一緒にチーズがたっぷり入ったアメリカンドッグのような食べ物。同じく韓国料理で食トレンド大賞2017の大賞にもなった「チーズタッカルビ」が一大ブームとなって以降、チーズを大量に使った韓国料理はクックパッドニュースでも取り上げるたびに高PV数を出すという。
2018年はトレンドに加えて、女性の働き方に即した調理方法と憧れの暮らし方を実現するメニューが目立つ年だったといえる。

2019年の料理トレンド予測キーワード

■自家製「和の発酵食」 ■ドライフルーツブラウニー ■新野菜(ビーツ、ケールなど) ■ひよこ豆レシピ ■スパイスカレー ■バスクチーズケーキ ■パネチキン

プレオリンピックイヤーで和と洋が注目、進む多様化

2019年はオリンピックの前年にあたり、和洋それぞれの食材にトレンドの兆しがみられる。
「和の発酵食」は味噌や甘酒、漬物などを指す。海外での日本食ブームが逆輸入の形で波及、日本でも発酵食レストランが登場している。食べるだけでなく、「梅仕事」のように、自宅で甘酒やぬか床といった手間をかける発酵食作りも注目されそうだ。
ひよこ豆(フムス)
一方、外国人観光客の増加により、イスラム教にのっとったハラルフードの需要増を予想している。世界的にも中東料理の人気は高まっており、「ひよこ豆」を使ったフムス、ファラフェル、キーマカレーといったメニューに日本人が触れる機会が増えていくだろう。

健康志向はさらに上昇 栄養価の高い新野菜が広まる

健康志向はますます上昇。食材は中東のものが注目だが、健康に対する思想は欧米から入ってくる。そのため、欧米で美容食として人気のビーツやケールといった野菜が日本でも徐々にスーパーで手に入るようになり、食卓に浸透していきそうだ。
パネチキン
一方で持続する韓国料理ブーム。次なる注目メニューは、くり抜いたバゲットに溶けたチーズを注ぎ、チキンをディップして食べる「パネチキン」だ。チーズタッカルビやチーズドッグ同様、見映えがいい。
「時短」と「手間」、「ヘルシー」と「高カロリー」、前者が主流となる中で反対のものもニーズは高まる。「どちらも楽しみたい」という心理を軸に、食のシーンは多様化していきそうだ。

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