【注目ビジネス】クローゼットの中身の把握&着回しの悩み解消!AIが手持ち服のコーデを自動提案するアプリ(2019年3月号)
女性マーケティング特集
2019 Vol.22

INDEX
AIが手持ち服のコーデを自動提案するアプリ
クローゼットの中身の把握&着回しの悩み解消!
株式会社STANDING OVATION
Company Data
着回しに悩む女性に応えるアプリ
女性がついついしてしまう「衝動買い」。特にファッションアイテムは、「買ったものの、手持ちの服との組み合わせがわからない」という事態に陥ることも。そんな悩みに応えるアプリがユーザー数を伸ばしている。AIが手持ちの服の着回しを自動的に提案してくれるアプリ「XZ(クローゼット)」を展開する、株式会社 STANDING OVATION 代表取締役・荻田芳宏さんを取材した。
「クローゼットの中身を見える化し、持っている服を有効活用できるフォローができれば、日々の着回しが楽になると考えました」と話す荻田さん。手持ちの服と合う本当に必要なアイテムが把握できれば、無駄な買い物から脱却でき、日本国内で年間約33億着分の洋服が処分されている課題の解決にも通じると見ている。
「クローゼットの中身を見える化し、持っている服を有効活用できるフォローができれば、日々の着回しが楽になると考えました」と話す荻田さん。手持ちの服と合う本当に必要なアイテムが把握できれば、無駄な買い物から脱却でき、日本国内で年間約33億着分の洋服が処分されている課題の解決にも通じると見ている。
AIが手持ち服の着回しを自動提案
XZは手持ちの服の写真を登録すると、ユーザーがいる地域の天気や気温も加味しながら、その服を使ったコーディネートを提案する。同じアイテムで複数の提案があり、自分では思い浮かばなかった新しい着回しを発見できる。コーディネートの横には近しい着こなしのスナップショットが添えられ、イメージの参考にも。スナップショットはXZが連携しているアパレルのオンラインショップに掲載されたもので、AIがこれらの写真を日々解析・蓄積することで、おしゃれかつトレンドを取り入れた提案が可能になっている。ユーザーが「提案が好みではない」というフィードバックをすることもでき、AIはユーザーの好みも学習していく。
パーソナライズ化の強化を視野に
2014年のリリース以降、クローゼット開設・保有者は30万人、登録アイテム数は800万点を超える。利用時間のピークは朝晩で、「明日は何を着るか」「今日は何を着るか」と考える場面で参考にしていることがうかがえる。筆者自身も、新しい洋服を買う場面で「今ある服と合わせられるか」という確認をXZで行い、無駄な買い物を防げている。
今後は選択できる好みのテイストの細分化や、肌の色み(パーソナルカラー)や体形も考慮した自動提案を行い、よりパーソナライズ化を進めたいと荻田さんは語る。さまざまなECサイトでの購入履歴をXZに反映する仕組みの導入も検討中で、実現すれば手持ちの服のオンライン化がさらに手軽になる。「店頭や他社ECサイト内での提案にも活用したい」とのことで、XZが広まるほど女性の日々の着回しや買い物はより楽で楽しいものに進化していきそうだ。
今後は選択できる好みのテイストの細分化や、肌の色み(パーソナルカラー)や体形も考慮した自動提案を行い、よりパーソナライズ化を進めたいと荻田さんは語る。さまざまなECサイトでの購入履歴をXZに反映する仕組みの導入も検討中で、実現すれば手持ちの服のオンライン化がさらに手軽になる。「店頭や他社ECサイト内での提案にも活用したい」とのことで、XZが広まるほど女性の日々の着回しや買い物はより楽で楽しいものに進化していきそうだ。
Review
ファッションスナップのサービスや雑誌の着回し特集は多数あるが、「私が持っている服でできる着回し」を提案するのがこのアプリ。ユーザーの課題を現実的に解決するサービスは心強い味方になる。
ファッションスナップのサービスや雑誌の着回し特集は多数あるが、「私が持っている服でできる着回し」を提案するのがこのアプリ。ユーザーの課題を現実的に解決するサービスは心強い味方になる。
取材・文/長濱有莉