【特集】【贈】トレンド2018総括&2019予測 おとりよせネット(2019年1月号)
女性マーケティング特集
2019 Vol.20

INDEX
ベストお取り寄せ大賞2018 総合大賞:酵素ドレッシング
アイランド株式会社「おとりよせネット」が2007年から実施している「ベストお取り寄せ大賞」。年間閲覧数ランキングおよび一般公募で選出されたノミネート商品を対象にユーザーが投票を行い、食の専門家で構成された「お取り寄せの達人」による最終実食審査で総合大賞や準大賞、各部門の金・銀・銅賞が決まる。
―教えてくれたのは…
アイランド株式会社
おとりよせネット プロデューサー
伊藤 梢さん
2年連続の総合大賞は、おしゃれな瓶に入ったドレッシング
ベストお取り寄せ大賞2018の総合大賞に輝いたのは、「酵素ドレッシング3本セット」(玄米カフェ実身美サンミsangmiのお店)。2017年に続いて2年連続の総合大賞となった。プレーン・有機人参・バジルの3種類のドレッシングが、中身の色を生かしたシンプルかつおしゃれな瓶に入っている。生野菜に限らず、からあげやしゃぶしゃぶのタレとしても使える用途の多彩さで、ドレッシングがメインの一品になるほどのインパクトがあることが評価された。内容量の60%以上が非加熱の有機たまねぎのため、酵素が生きているという点も健康志向の女性たちに支持されている。
準大賞のうち「玄米おむすび お試し20個セット」(玄米おむすび 玄むす屋)は、一つずつ具材が異なる20種類の冷凍おにぎりが届く。手作りとなると具材を変えるのは大変だが、「鶏とたけのこ」「梅ひじき」や「マヨネーズカレーチーズ」など和洋さまざまな味を電子レンジで温めるだけで味わうことができる。おやつや夜食など食べるシーンも豊富で、お取り寄せグルメのポイントの一つである手軽さが表れている商品だ。
準大賞のうち「玄米おむすび お試し20個セット」(玄米おむすび 玄むす屋)は、一つずつ具材が異なる20種類の冷凍おにぎりが届く。手作りとなると具材を変えるのは大変だが、「鶏とたけのこ」「梅ひじき」や「マヨネーズカレーチーズ」など和洋さまざまな味を電子レンジで温めるだけで味わうことができる。おやつや夜食など食べるシーンも豊富で、お取り寄せグルメのポイントの一つである手軽さが表れている商品だ。
「ちょっとずつ楽しみたい」をかなえるお試し商品が人気
2018年のベストお取り寄せ大賞、ひいては最近人気が高いお取り寄せ商品の特徴として挙げられるのは、「お試しセット」や「複数種類を食べ比べできる」というもの。以前はもつ鍋やロース肉などボリューミーな一点ものが目立っていたが、近年は核家族化・単身世帯の増加を受け、「失敗したくない(まずは試したい)」「食べきれる量がいい」そして「ちょっとずついろんなものを楽しみたい」というニーズが高い。
その中でも「いろんなものを楽しみたい」という傾向が強く表れているのが「パン部門」とジャムやはちみつなどがノミネートされる「パンのお供部門」だ。近年のパンブームを受け、おとりよせネットでもパン関連商品の閲覧数が伸びている。ベストお取り寄せ大賞では2016年までパンやジャムを同じ部門で評価していたが、2017年からは「パンのお供部門」を独立させた。
その中でも「いろんなものを楽しみたい」という傾向が強く表れているのが「パン部門」とジャムやはちみつなどがノミネートされる「パンのお供部門」だ。近年のパンブームを受け、おとりよせネットでもパン関連商品の閲覧数が伸びている。ベストお取り寄せ大賞では2016年までパンやジャムを同じ部門で評価していたが、2017年からは「パンのお供部門」を独立させた。
パンのお供部門 金賞
はちみつDAYS ギフトBOX 6本セット 秋田屋
パンのお供部門の金賞「はちみつDAYS ギフトBOX 6本セット」(秋田屋)、銀賞「国産非加熱はちみつ 3本セット」(巣鴨養蜂園)はいずれも異なる種類の蜂蜜が届く。秋田屋は1本100g程度、巣鴨養蜂園は1本150gのミニサイズで少しずつ楽しむことができる。特に金賞の秋田屋の蜂蜜は、パンだけでなく「ヨーグルト専用」や「コーヒー専用」などシーンが細かく提案されている点や、家の形をした箱に入っているという見た目のかわいさも選ばれる理由となっている。
手軽さの一方で、見映えアップ&食べる工程を楽しむ一手間も
パン部門の金賞「欧州パンとこだわりのバターを愉しむ欲張りセット」(ダイニングプラス)は8種類のパンとバターがセットになった、まさに「いろんなものを楽しめる」商品。加えて、室温で15分ほど解凍してからオーブンで20分ほど焼き上げる。お取り寄せ=手軽さの一方で、こうした「食べる前に一手間かける」という点も最近の特徴だ。
和菓子・和スイーツ部門 金賞
苺大福10個(苺1シート300g・大福10個)十勝 銀龍苺オンラインストア
和菓子・和スイーツ部門の金賞「苺大福10個(苺1シート300g・大福10個)」(十勝 銀龍苺オンラインストア)は苺と大福が分かれた状態で届き、付属のナイフで大福に切れ込みを入れて苺を乗せて食べる。洋菓子・スイーツ部門の金賞「IWAHANA焼きモンブラン6個入」(L’atelier du NINIKINE)もオーブンで少し焼いて皮をパリパリにするという食べ方ができ、スイーツは全体的に「一手間かけて見映えをよくする」「食べるまでの工程も楽しむ」という需要があるようだ。
現代のニーズに合わせて進化する和菓子
また、上記の苺大福には生クリームが入っているほか、和菓子・和スイーツ部門の銀賞はマンゴーやカフェオレ風味のわらび餅、ショップ自信の逸品部門の銅賞は安納芋とチョコレートが合わさったトリュフチョコなどが入賞している。和菓子=渋いというイメージを覆すフォトジェニックな和菓子が増え、和と洋の境界線が融合しつつある。
和菓子・和スイーツ部門 銀賞
ふるふるミルクわらびもち・6個入り 3色詰め合わせタイプ 菓子香房 大阪・甘泉堂
ショップ自信の逸品部門 銅賞
安納芋トリュフ10個入 スイーツファクトリー・スリーズ
2018年の傾向を総括すると、キーワードは「見た目がかわいい」「お試しサイズで食べ比べ」「一手間」「和洋の融合」。多様な味を丁寧に味わいたいという現代のニーズが見えてくる。
2019年の食ギフトトレンド予測キーワード
■和菓子・和の素材 ■シーン提案商品
2019年はオリンピック直前!「和」がさらに盛り上がる
平成が終わりオリンピックを目前に控える2019年は、日本らしさや日本の伝統への関心が高まる年。
2018年のトレンドでも紹介した和菓子や和の素材を使ったものがさらに進化すると予想される。従来は渋いイメージだった和菓子も「写真映え」が求められ、その上でパッケージなど細部までこだわれるかどうかが女性の心をつかむポイントになりそうだ。
2018年のトレンドでも紹介した和菓子や和の素材を使ったものがさらに進化すると予想される。従来は渋いイメージだった和菓子も「写真映え」が求められ、その上でパッケージなど細部までこだわれるかどうかが女性の心をつかむポイントになりそうだ。
現代のニーズに合った商品を打ち出せるショップが人気店へ
また、昔からある定番品も再注目。例えばバターサンドはグーグルトレンドで検索指数が上昇、バターサンド専門店「P R E S SBUTTER SAND 」には日々行列ができる。どこか懐かしいグルメも、現代らしいデザインや地域ならではの素材を入れた「定番プラスアルファ」の商品が人気を呼んでいる。
情報が溢れる中で、選ぶのが難しいという人も増えてくる。そこで、細かなシーンに合わせた提案ができる商品のニーズがアップする。2018年のトレンドで紹介した「ヨーグルト専用」「コーヒー専用」という秋田屋の蜂蜜は代表的な例といえる。
お取り寄せグルメは購入前にウェブサイトを読み込めるため、そこで生産者の思いや商品の特長、おいしい食べ方を語るショップは需要が高まる傾向にある。配達時にもメッセージや食べ方の提案を同封するなど、作り手の思いが伝わる商品がますます求められていきそうだ。
情報が溢れる中で、選ぶのが難しいという人も増えてくる。そこで、細かなシーンに合わせた提案ができる商品のニーズがアップする。2018年のトレンドで紹介した「ヨーグルト専用」「コーヒー専用」という秋田屋の蜂蜜は代表的な例といえる。
お取り寄せグルメは購入前にウェブサイトを読み込めるため、そこで生産者の思いや商品の特長、おいしい食べ方を語るショップは需要が高まる傾向にある。配達時にもメッセージや食べ方の提案を同封するなど、作り手の思いが伝わる商品がますます求められていきそうだ。