【商品開発】電動ドライバー好きな子どもたち集まれ! ジェンダーレス DIY「ねじハピ」(2019年12月号)
女性マーケティング特集
2019 Vol.31

Company Data
ピープル株式会社
東京都中央区東日本橋2-15-5
VORT東日本橋
PHONE:03-3862-3735
女の子たちの趣味が多様化
玩具売り場では「女の子向け」「男の子向け」で、商品が分かれて売られているのが一般的。しかし、性別に限らず趣味嗜好が多様化しているのは大人たちだけではない。「かわいい」「キラキラ」ではないものが好きな女の子も増えてきているという。
その変化をつかんだ玩具メーカーが日本で初めて性別を問わない「ジェンダーレス DIY トイ」を発売。今回は、企画開発を担っているピープル株式会社事業部第二部 女児ホビー・ままごと課 プロジェクトマネージャー 上原麻里衣さんに商品開発の背景について取材した。
その変化をつかんだ玩具メーカーが日本で初めて性別を問わない「ジェンダーレス DIY トイ」を発売。今回は、企画開発を担っているピープル株式会社事業部第二部 女児ホビー・ままごと課 プロジェクトマネージャー 上原麻里衣さんに商品開発の背景について取材した。
DIYに使うペイントローラーをモチーフにした「ねじハピ ペイントスタイル」では、ウォールポケットを作ったりノートブックにもアレンジができる
電動ドライバーがカッコいい!
女の子向け玩具の主流は、アクセサリー作りやおままごとあった。しかし2018年夏、プラスチック製の電動ドライバーを使って収納ボックスを作れる「ねじハピ スタンダードセット」を、業界初として女の子向けに発売。それまで、電動ドライバーなどを使う玩具は男の子向けとされていたが、そおに踏み切った理由を、上原さんは次のように話す。
「もともとDIY女子が増えているという流れがあったのですが、モニター調査結果からも女の子が『電動ドライバーがカッコいい!』と感じていることが分かりました。そこでちょっと実用的な玩具コンセプトで企画しました」。
発売後、女の子たちにとっても新鮮であったことはもちろんのこと、保護者などにも大変好評だった。この企画が成功したことで2019年夏、「ジェンダーレス DIY トイ」へと転換し「ねじハピエンジニアスタイル」を発売。ナット付きネジが新しく加わったことで、スタンダードセットよりも立体的で動きのあるロボット型小物入れなどが作れるようにバージョンアップされた。
「もともとDIY女子が増えているという流れがあったのですが、モニター調査結果からも女の子が『電動ドライバーがカッコいい!』と感じていることが分かりました。そこでちょっと実用的な玩具コンセプトで企画しました」。
発売後、女の子たちにとっても新鮮であったことはもちろんのこと、保護者などにも大変好評だった。この企画が成功したことで2019年夏、「ジェンダーレス DIY トイ」へと転換し「ねじハピエンジニアスタイル」を発売。ナット付きネジが新しく加わったことで、スタンダードセットよりも立体的で動きのあるロボット型小物入れなどが作れるようにバージョンアップされた。
ジェンダーレスDIYトイとして発売された「ねじハピ エンジニアスタイル」では、ナット付きネジを使って本格的なロボット型収納ボックスを作ることができる
「STEM」を意識した新シリーズ
エンジニアスタイルでは、ジェンダーレスを意識したことと合わせて世界的に注目されるSTEM(Science、Technology、Engineering、Mathematics)教育の要素も見られる。
「性別をあまり意識せず、『何かを作りたい』という欲求を満たせるような、新しい刺激を与えられるような玩具を目指しました。またSTEM「Engineering」を意識した商品名にしました。これまで、空間意識など立体的なものを作るということは、女の子は不得意だてされてきましたが、そういった分野に興味を持ち得意な女の子もいます。男女にこだわらず、クリエイティビティを発揮してほしいと考えています」と話す上原さん。
エンジニアスタイル購入の男女比は5:5。今後、第二弾、第三弾のジェンダーレス玩具の企画も考えているという。
「性別をあまり意識せず、『何かを作りたい』という欲求を満たせるような、新しい刺激を与えられるような玩具を目指しました。またSTEM「Engineering」を意識した商品名にしました。これまで、空間意識など立体的なものを作るということは、女の子は不得意だてされてきましたが、そういった分野に興味を持ち得意な女の子もいます。男女にこだわらず、クリエイティビティを発揮してほしいと考えています」と話す上原さん。
エンジニアスタイル購入の男女比は5:5。今後、第二弾、第三弾のジェンダーレス玩具の企画も考えているという。
Review
これまでの男の子向けや女の子向けという考え方から「クリエイティビティを刺激する」ための商品作りへ転換したように、価値観の変化に合った商品開発が今後、世の中に受け入れられるのはないだろうか。
これまでの男の子向けや女の子向けという考え方から「クリエイティビティを刺激する」ための商品作りへ転換したように、価値観の変化に合った商品開発が今後、世の中に受け入れられるのはないだろうか。