【特集】全国250以上の店舗で出張開催! 普段の買い物場所でペットの記念撮影ができる「スタジオわんわんアリス」(2018年12月号)

女性マーケティング特集
2018 Vol.19
【特集】全国250以上の店舗で出張開催! 普段の買い物場所でペットの記念撮影ができる「スタジオわんわんアリス」(2018年12月号)

【Feature】 衣食住+娯楽を共にするペット

核家族化・少子化を背景に、ペットが家族の一人としての役割を果たすようになった。一般社団法人ペットフード協会の調査によれば、飼育頭数は犬が減少傾向、猫は横ばいにあるが、総務省の家計調査を見ると1世帯あたりのペット関連支出は増加傾向にある。ペットのための出費は惜しまず(下図1)、特に35~59歳の単身女性はペットに消費しているという結果もある(下図2)。ペットと衣食住・娯楽を共に楽しむため、ニーズが高まるペット向けサービスを取材した。
(取材・文/長濱有莉)

飼い主の心をつかむサービス4つのポイント

1.日常も季節イベントもペットと一緒に楽しめる
2.ペットを第一に考える細やかな接客態度
3.ペットを通じて他者との交流が生まれる
4.異業種のノウハウの応用で新鮮さがある

全国250以上の店舗で出張開催! 普段の買い物場所でペットの記念撮影ができる「スタジオわんわんアリス」

Company Data

株式会社スタジオアリス
大阪市北区梅田1丁目8番17号
大阪第一生命ビル7F
PHONE:06-6343-2600
スタジオわんわんアリス:
https://www.studio-alice.co.jp/wanwan/

会場には撮影した写真をプリントする商品のサンプルが展開され、実物のイメージを見ながら決めることができる
撮影会場:ペテモ与野店

大手子ども専門写真スタジオの ペット版出張撮影サービス

子ども専門写真スタジオの最大手として国内に約500店舗を運営する「スタジオアリス」。

同社が「ペットも家族の一員として一緒に思い出を残したい」というお客様のニーズを受け、2003年からペット版の撮影サービスとして展開している事業が「スタジオわんわんアリス」だ。ハロウィン、お正月といったシーズンイベントに合わせた背景や衣装の開発・製造をグループ内で行う点はスタジオアリスと共通している。一方で、撮影スタジオを持たず、全国のペットショップやペット関連用品を取り扱う店舗、ホームセンターなどに出張して撮影会を行う点はスタジオわんわんアリス独自の特徴だ。当初は店舗を持っていたが、より多くの人が参加しやすいよう、利用者が普段からペットと訪れる場所に出張するスタイルが主体になったのだという。

この出張撮影会は2012年から関東を中心に開始し、当初は数十件だった実施会場も2017年は250以上にまで拡大した。予約はWEBから可能で、年賀状用の撮影を行う時期や会場によっては早期に受付終了となることもある。多くが女性の申し込みで、夫婦や親子、家族連れで参加する。

申し込みのペットのほとんどが犬だが、スタジオわんわんアリスでは猫、ウサギ、フェレット、モルモットも撮影対象となる。お気に入りの私服の持ち込みや、無料でドレスやタキシードなど貸出衣装を着せることも可能。2頭まで同時に撮影したり、飼い主も一緒に写ったりすることもできる。

撮影は1組15分ほどで、カメラマンが音の鳴る小物や鳴きまねでペットの目線を引きながら撮影を進める。約40カットの撮影後に商品を選び、撮影料金3000円(税別)と商品代の合計がトータルの支払額となる。全カットのデータが入ったCD-Rとフォトパネルのセット(2万3000円・税別)や、オリジナルクッション(Sサイズ1万8000円・税別)などが人気商品だ。

1.スタジオわんわんアリスで撮影した写真。シーズンやテーマごとに変わる背景や衣装、小物の多さが特長だ(©StudioAlice)
2.飼い主もペットと一緒に撮影できる。普段は撮影する側の家族が写真に写れると人気(©StudioAlice)

予算5万円という利用者も! いつもの店舗が楽しいイベント会場に

10月中旬、イオンモール与野内にあるペテモ与野店での撮影会を取材した。

親子で訪れた50代と30代の女性2人は、飼い犬のパピヨンの撮影データ、クッション2個、アルバムなど総額4万5000円分の注文をした。「2年前から毎年ここで撮影してもらっていて、3回目。予算は毎回5万円程度です。他のところで撮ってもらったときは犬がおとなしくしていないとカメラマンが高圧的になったんですが、ここは最後まで楽しそうに気を引いてくれるから良いですね。飼い犬には普段からイベントのときに洋服を着せていて、家族のような存在。またイベントごとに撮りたいです」と楽しそうに話してくれた。

ミニチュアダックスフンドと来店した40代の女性は、「衣装を買いにきたときにチラシをもらって知りました。子どもたちも小学生までずっとスタジオアリスで撮っていたんですが、犬の撮影は初めて。同じシステムなんだ!と驚きました。データを購入しました。子ども二人が離れて暮らしているので、送ってあげようと思います」と話す。

また、50代の女性は最後までグッズ選びに悩んでいる様子だった。「総額いくらになるかまだ決めていないけれど、あまり気にしないです」とのこと。普段からペテモ与野店でペット用品の購入やトリミング、病院を利用しており、別の店舗での撮影会を見て興味がわき、会社経営で多忙な中ようやく予約したという。撮影前にはトリミングサービスを利用し、トイプードル2匹に正月用の衣装に合わせた髪飾りなどをつけていた。

スタジオわんわんアリスが出張撮影会に舵を切った狙いどおり、利用者は普段から通っている店舗で撮影会を開催することで気軽に参加できているようだ。最後に紹介した女性のように撮影前にトリミングを依頼したり、撮影中にペットの気を引くお菓子を購入したりと、撮影会は普段の店舗利用にプラスアルファで消費する動機づけにもなっている。開催店舗は撮影会で利用できる優待券を贈呈することで来店のきっかけやリピートにつなげる。

出張撮影会は利用者、スタジオわんわんアリス、開催店舗の「三方よし」の形態のようだ。撮影の前後のお客様同士で「かわいいですね」「きれいに撮れてますね」とペットを通した会話も発生しやすく、店内が明るく盛り上がっていた。

イベントごとに思い出を残したい。プロの撮影機会は増加傾向

スタジオわんわんアリスが撮影会で大切にしていることは「子どもの撮影と同様に、笑顔で対応すること」。飼い主にとって家族・子どものような存在のペットを対象とするビジネスでは、スタッフの笑顔が必須となる。

また、ペットは子どもの七五三、入学式のようなライフイベントや外見の変化が少ないことから、季節ごとに変わる背景テーマの開発にも注力。飼い主のライフスタイルに合わせて商品のバリエーションも増やし、リピーターも楽しんでもらえるように展開しているという。今後も撮影会場数の拡大を進め、より多くの人にスタジオわんわんアリスを利用し、喜んでもらいたい考えだ。

スマートフォンで高画質な写真を手軽に撮影できるようになった一方で、マタニティフォトやニューボーンフォト(新生児)、ハーフバースデー(生後6か月)、2分の1成人式(10歳)など記念写真を撮影するイベントが増加傾向にある。

特に子どもの記念撮影をする機会の増加に合わせて、「家族の一員であるペットもプロのクオリティで日常的に撮影する」という消費行動は、これから定番化しそうだ。

(左)撮影時はカメラマンが音のなる小物や鳴きまねで視線を引き、動きの素早いペットのベストショットを狙う
(右)撮影後はモニターで写真をチェックしながら作るグッズを決めていく。きれいでかわいく撮れている写真に飼い主のテンションが上がる瞬間だ

Key Point
1.利用者がいつもの買い物場所で楽しめる、 出張オンリーのペット撮影サービス
2.きれいな写真をデータやグッズに残した いので、予算は高めの利用者が多い
3.開催店舗は利用者の来店のきっかけやリ ピートにつなげられる
4.家族の撮影イベントは増加傾向。ペット もプロに撮ってもらう需要が高まる

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